「モテるといっても、生徒にモテるだけじゃないぞ」というH先生は、驚くべき告白を続けました。
おそらく酔いが回ってきて、気分が高揚してきたのでしょう。私の知るH先生よりはるかに饒舌になっていました。
それでも、どこかに冷静さを残してはいたようで、「ブログにでも書くなら、絶対に個人が特定されない書き方をしてくれよ」と念を押されました。
「生徒だけじゃないということは、ほかの女性講師?」と私。
「それもあるが、まずは職員」
というと、予備校のスタッフのことです。アルバイトで内部の雑務をこなす女の子たちも含まれるのかもしれません。
「職員はちょろいんだよ。なにしろ人気講師のご機嫌を損ねるのはまずいから、軽いデートに誘うくらいだったら、まず断れない。そのへんの足元を見ているわけだから、こっちもかなりワルだけど」
確かに。
「授業のことで悩んでて、できればゆっくり話を聞いてほしい、なんて言えば、断りようがない。あらかじめ近所のホテルにでも宿泊していて、『勤務が終わったら、部屋に呼びに来て』とでも言っておけば、とりあえず外に食事に行くとしても、いったん部屋の前まで来ていれば、後で戻ってくるときの抵抗が薄れる」
ずいぶん具体的な「技」まで教えてくれます。
H先生の言うとおりでしょうね。「部屋に呼びに来て」というセリフ、このままいろんな場面で応用できそうです。
「でも」と私は意地悪な質問をしてみました。「予備校講師がみんなモテるわけじゃないだろ。どうしてH先生はそんなにモテるんだ?」
意地悪な質問というほどでもありませんが、もともとモテるタイプではないH先生のモテる秘密を聞き出さなければ、面白いネタになりません。
「それが、金の力だろ」とH先生はこともなげに言いました。「前はぜんぜんモテなかったんだから。金持ちのオーラだな」
「わかるよ、それ。学生時代とはぜんぜん違うオーラを身にまとってるよ、今」
私がそう言うと、H先生は満足そうでした。
私はさらに、詳しい話を聞きたくなりました。
どうして、そこまで成功したのか。何か秘訣を見つけたのか。
でも、その前に確かめておかなければならないことがあります。
「女性講師の話も聞かせてくれ」
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2006年02月24日
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